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熊本県球磨郡にある二十八の蔵元の一つである松の泉酒造合資会社は、一四〇年近い歴史を持つ。その小さな醸造所では、人の目の届く範囲で丁寧な焼酎作りが行われている。

●古酒「古蔵」は蔵の中に二〇年以上貯蔵していた焼酎で、静かに暗闇の中で静かに棲息していた「闇」の色をボトルに反映させ、昔ながらの蔵の骨組みをモチーフにロゴを製作した。長い封緘のみのラベルは、一つ一つ手作業で行われ、松の泉酒造の商品への気持と心を伝えている。

●「蔵出梅酒/蔵出柚酒/蔵出藍苺(ブルーベリー)酒」
梅酒のラベルデザインも容器の質感を活かす方法でデザインした。梅酒は一般的には、女性の嗜好品である。スリムなボトルも女性が飲むには手頃な量であることや持ち運ぶのにも許容できる重さであることから。形状も凛とした女性を思わせるような細身のボルドータイプに。さらには、日本家屋の障子に見立て、光の加減で透けるように和紙に近い紙に印刷している。それぞれのデザインパーツが中身の味を連想させるためにバランスよく働きあうように設計した。