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2016. 07. 02. Sat.

記憶が曖昧になる前にさる6月19日(土)、日田リベルテで開かれた展覧会「牧野映像美術館」について記しておきたい。

◎四月と十月文庫6「僕は、太陽をのむ」
確か今年の初め頃だったと思う。牧野さんから、四月と十月文庫6「僕は、太陽をのむ」(港の人刊)を献本してくれた。その出版の記念に小倉と日田で「牧野映像美術館」と題した、牧野さんの幼年期から現在までの画業を振り返るスライド上映会。折角なら僕は、原くんがいるリベルテで観たいと思った。

◎三久と大盛り
昼頃、日田に到着。まずは腹拵えをと、事前に調べておいた「三久ラーメン」で日田焼きそばを食べた。ここは、今まで食べた日田焼きそばの中で一番好みの味だった。千歌ちゃんも気に入ったようで「千歌も大盛りにすれば良かった」と僕の大盛りを物欲しそうに見ながら言った。彼女の今後のために「三久の焼きそばは大盛りを」とはっきりと明記しておく。

◎牧野映像美術館
牧野さんのお母様が捨てずに取っておいた30,000点以上もの幼少時代の落書きや絵を、兄弟の誰が描いたものかなどを手始めに二ヶ月かけて牧野さんが整理し、それを「僕は、太陽をのむ」に掲載する予定であったが、膨大なページ数になってしまうということで断念。しかし来年、別の本として出版する予定だという。今回は掲載に漏れた幼年期・少年期〜現在までの作品約250点を90分のスライド映像「牧野映像美術館」としてまとめたものだ。
牧野さんの独特な語りを聞きながらスライドに映し出される絵を観ていく。子どもの時から牧野さんは空間の間の取り方にとても高い感覚を持っていたことが伺える。

◎牧野さんのサイン
本来ならば「僕は、太陽をのむ」を買わなければならないところだが、前述したように、牧野さんから既に戴いていたので、その代わりと言っては何だが、近くにいた梶原さん http://kajigra.com/ が「これ、いいよ」と薦めてくれた「装幀のなかの絵(有山達也著)/港の人刊」を購入し、それに牧野さんのサインを貰おうと考えた。
牧野さんに手渡すと、万年筆でまず僕の名前を書き、その次に千歌ちゃんの名前を書いた。そしてその日の日付と最後に牧野さんの名前を書いた。それはまるで牧野さんから届く手紙の裏に書かれた、差出人名のような折り目正しいサインだった。

◎日田リベルテ
前々日からヤブクグリの集まりがあったからか、錚々たる顔ぶれがリベルテに揃っていた。大変失礼なことは承知の上だけど、あの片田舎の町の小さな映画館に、あれだけの多種多様な才能が集まるというのは本当に凄いことだと思う。みんな、原君のことが大好きだし、リベルテを大切に思っている。

◎ダイヤル
「牧野映像美術館」の後、ダイヤルに行った。濃密な時間を過ごしたせいか、身体がソウルフルなコーヒーと甘いものを欲したのだろう。外では雨が降ったりやんだりしていて、あぁ、本格的な梅雨がとうとう始まってしまったんだなと考えながら、冷たくて甘いクリームぜんざいが、暑さのせいで火照った舌にじんわりと染みこんでいくのを感じていた。

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