THIS DESIGN

TEXT

2016. 08. 24. Wed.

友人夫妻から記念写真を頼まれた。娘さんが二〇歳になるまでの誕生月に家族写真を撮って、一冊の本にするという。このプロジェクトが終わる頃、順調にいけば僕は68歳になっている。
写真館で撮るのとは違う〝リアリティ〟のある記念写真を撮りたいと思う。この家族に相応しい空気。他人の僕だから撮れる写真を。
600枚ほど撮った中から最終的に25枚に搾った。中には、ぶれている写真やピンぼけ、表情が不揃いだったり目線もバラバラなものも含まれている。だけど、それがかえってリアリティがあって、三人らしい写真だったりする。普段の姿を反映したような、空気感のある写真というか。そういう写真は撮ろうと思っても二度と撮れない。じっくりファインダーを覗いて撮ったという写真より、あれ、こんなの撮っちゃってた、みたいな写真のほうが、ずっと長く見ていられるし、気がつかないうちに笑顔になってしまう。

BLOG ARCHIVES