昨日はTaramuでレタープレスのワークショップがありそれに参加した。家から歩いて5、6分の距離で、気持ちの良い天気にはちょうど良い距離の散歩になる。Taramuには、本当に良い本が置いているが、あそこで本を物色している人をほとんど見たことがない。レアな写真集やら、マニアックなリトルプレス、それから四月と十月文庫の既刊本は全巻揃っている。他にも、隈なく棚を見回せば随所にお宝を見つけることができるだろう。僕が今狙っているのは「日本のZINEについて知ってることすべて: 同人誌、ミニコミ、リトルプレス―自主制作出版史1960~2010年代 (野中モモ・ばるぼら著/誠文堂新光社刊)」というもので、内容もさることながら、本誌に使われているゴシック体のフォントは写研の石井太ゴシックだと思う。この時代に、写研の書体を使っている本は珍しいし、だいたいそういう本は良書だったりする。あそこに眠らせておくのは勿体無い。、早くウチに引き取ってあげなきゃ、という気持ちになってくる。それと昨年、TARAMUで初めてお会いできた堀部篤史さん著「街を変える小さな店」が置いてあった。堀部さんは好きだけど、この手の本はあまり買うことはない。でも昨日気まぐれでパラパラと本をめくって読んでみた。今、文字に書き出すことはできないけれどとてもいいフレーズを見つけた。「未来は過去の中にある」。本屋は街の先生だった、という見出しにもとてもシンパシーを感じた。いつかあれもうちの本棚に並べたい。